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科学的なものさし(評価制度)はいらない | 社会保険労務士法人ラポール|なにわ式賃金研究所

賃金・労務コンサル

中小零細企業の賃金制度設計メニュー・考え方

科学的なものさし(評価制度)はいらない

①科学的なものさし(評価制度)はいらない

社長が全社の事情を把握している企業であれば、職能要件書や賃金テーブルを作成、運用する必要はありません。従業員規模が大きくなり、全社の状況を社長が把握できない状況であれば、科学的、客観的に見える画一的な基準を作り、システムで賃金を決定したり評価したりする必要がありますが、社長が全ての従業員の顔を覚えているような中小零細企業に、画一的な基準を当てはめて運用する意味はありません。かえって思惑からはずれ、いずれは使用されなくなるか、恣意的に運用 されるようになるのが落ちです。極論すると重要なことは、その社員の「今現在の価値と今まで積み上げてきた価値」の2点を押さえられればそれでいいのです。そしてそれを社長自身が誰から聞かれても(例えば従業員から何で私の給料はこの額なの、とか聞かれても)説得できる理由を持っていれば充分なのです。しかし現状は中小零細企業が大企業の理論をそのまま取り入れようとして失敗するか、あるいは何のルールもなくその場凌ぎで決定されていて、何かモヤモヤしているといった場合がほとんどで、この状況はなかなか改善されません。

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